第1回ハッカソンを開催しました(開催レポート)
2023年3月18日から19日にかけて、ハッカソン『三菱電機の赤外線熱画像IoTセンサー『MelDIR』を活用して、新アイデアの創造、実装をしてみよう。』を開催(オンサイト開催@工学部2号館)しました。
(テーマ提供:三菱電機株式会社、運営協力:株式会社ギブリー)
今回のテーマは、UMP-JUST会員企業である三菱電機株式会社(以下、三菱電機)によるご提供です。同社が新たに開発した赤外線画像センサーであるMelDIRの実機をご用意いただき、開催しました。
本学学生23名及び三菱電機従業員12名、合計35名の参加者により編成された7つの学生&社会人混成チームが、年齢や立場、専門の違いを越えてアイデアを出し合い、互いに協力して実装まで行い、アイデアと技術を競いました。
開催レポート
◆1日目(3月18日)
ハッカソン1日目の午前は、開会挨拶、テーマ説明に引き続き、チームビルディングやアイデアワークを実施しました。
各チームで自己紹介したり、実際にデバイスを触ってアイデアを考えたりしつつ、「マンダラート」のフレームワークを用いてアイデアを発散させました。
1日目の午後からは、アイデアを練りつつハッカソンワークです。
参加者とは別に参画いただいている三菱電機のメンターの皆さんとともに、議論と開発に熱心に取り組みました。
参加者アンケートからは、社会人の方(経験や価値観が学生とは異なる)と協働できた(学生より)、アイデアの着想や、実装方法の学生の能力に驚いた(社会人より)、といった感想が寄せられ、混成チームによるワークが学生、社会人ともに刺激になったことがうかがえました。
1日目の最後に、アイデアの中間発表を行い、その後各チームで1日目の振り返りと2日目に向けたタスクの整理等を行いました。
◆2日目(3月19日)
2日目は朝から各チームでハッカソンワークです。
1日目終了後も各々アイデアを練ってきており、開始前から議論が白熱していました。また、各チームともそれぞれ色々なモノを持ち込み、開発に取り組んでいました。
2日目の夕方、あっという間に時は流れ、ついにハッカソンワーク終了です。
アイデア出しから開発・実装とともに、デモ動画の作成やデータの分析・検討、発表スライドの作成やリハーサルまで、ひたすら時間と闘いながらも各チームともやり切った様子でした。
引き続いて審査会が行われました。
5分という持ち時間の中で、各チームとも要点を簡潔にまとめつつ趣向を凝らした発表内容でした。発表後の質疑においても、審査員からアイデアの観点・広がりや達成度に関する鋭い質問が投げかけられ、熱いやり取りが行われました。
軽い懇談を挟み、いよいよ審査結果発表です。
UMP-JUST教員・コーディネータ及び三菱電機から構成される審査員による議論と熟慮を経て、審査結果は以下の通りとなりました。
- 最優秀賞:チーム「ゴロリ」 プロダクト/サービス名『AMD(Affectionみつけるのだ~)』
- 技術賞:チーム「amino」 プロダクト/サービス名『ほっとそーと』
- アイデア賞:チーム「ASSD」 プロダクト/サービス名『熱痕跡発見するくん』
- パフォーマンス賞:チーム「有限会社Heat5」 プロダクト/サービス名『Play Dead』
- オーディエンス賞:チーム「amino」 プロダクト/サービス名『ほっとそーと』
各チーム代表者コメントと記念撮影を行い、審査員からも講評が述べられ、和やかなムードのうちにイベントは終了しました。
参加学生(最優秀チーム、工学部電子情報工学科)よりコメント;
私たちのチームは「MelDIRだからこそできることは何だろう?」という点に着目し、今までに存在しない、新たな価値観を可視化する製品の提案・実装を行いました。
2日間という短い期間で開発するのは非常にタフで、残念ながら全てを実装することはできませんでしたが、チームメンバー全員が一致団結し各々の課題に取り組み、最優秀賞という結果を残せたことはとても嬉しいです。
今回のイベントを通じ、学生として三菱電機の社員の皆さんから様々なことを沢山学ぶことができました。特に「人の感情を大切にする」という姿勢は、今後の活動において常に意識していきたい、と感じています。
このような刺激ある、素晴らしい機会を提供していただき、ありがとうございました!
参加学生(理学部情報科学科)よりコメント;
2日間のハッカソンを通じて、プロダクト開発までしないといけない、という点で、大変でしたが、、MelDIRという実際のデバイスをプログラムで操作する、という普段の授業ではあまりない体験になりました。三菱電機の社員の皆様や、他の学科の学生など、様々な方々との交流を通じ、技術面、アイデア面、プレゼンの技法など、多岐にわたり、新たな学びがあり、また、レベルの高い方々から刺激を受け、自分の不足点を把握した上で、今後もっと努力しよう、と思うきっかけになりました。
さらに、チーム内及びメンターの方々との話し合い、また、他のチームの発表を聞いて、熱センサーの可能性の広さを実感することができました。
一方、ペルソナ分析など、詰め切れずにピッチに至ってしまった部分も多かったですが、この経験をもとに、今後も技術面、アイデア面、伝える力など多岐にわたり向上させていきたいと思います。
今回は、バックグラウンドの異なるさまざまな方と一緒に、物理デバイスを実際に操作して、何かを作り上げる、貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。
三菱電機様よりコメント;
とても充実した2日間をありがとう! ハッカソンPart2で、また会いましょう!!